肝硬変の患者さんは就寝中にエネルギーが不足した状態になることがあります。就寝前補食(LES)は就寝中の栄養状態を改善する重要な治療で、アルブミン値の上昇などにも効果的です。また、LESを行っている患者さんは、肝癌の発症率が低いという研究結果も報告されています1)。一方、LESは肥満を助長する可能性もあるため、LES開始後には体重測定などが必要です。LES開始に一定の基準はありませんが、私たちは「早朝の倦怠感」や「夜間のこむら返り」などを指標としています。このような症状を認める患者さんは主治医・管理栄養士にご相談下さい。下記にLESのレシピを紹介致しますので、健康管理にお役立ていただければ幸いです。
1) Ohfuji S et al. Hepatol Res. 2008;38:860-8

久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門 講師 川口 巧 先生

肝硬変では、肝臓のグリコーゲン貯蔵量が減少するため、夜間から早朝にかけてグリコーゲンが不足状態になります。この不足状態を防ぐために就寝前に補食を摂ることが勧められています。就寝前補食(LES)は200kcal程度で、炭水化物を主体にしたもの、胃もたれしないものがよいでしょう。肝不全用経腸栄養剤やおにぎり、パンなどを摂ることが手軽です。ここでは、7日分のレシピを紹介しますので、毎日のお食事の参考にしてみてください。LESが必要かどうかは患者さんによって異なります。医師や管理栄養士にご相談下さい。

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監修:久留米大学病院 栄養部 多賀 百香 先生
高栁 理沙 先生

※ここでの情報はあくまで基本の情報であり症状は人それぞれで違う場合もあります。不安な点は主治医、肝臓専門医等に相談してください。